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病理科

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診療科の紹介

「病理診断」と「病理医」について知っていますか。
病気に対する適切な治療は正確な診断によってはじめて可能となります。 こんなことは当たり前のことですよね。

たとえば胃に潰瘍性病変があったり、肺に異常陰影がみつかったときにそれらの病変が「悪性(がん)」か「良性」かなどの確定診断をしている「医師」の存在をご存知ですか。 患者さんの病変部から採取された組織や細胞から顕微鏡用標本を作製し、これらの標本を顕微鏡で観察して診断することを「病理診断」といいます。 多くの場合に「病理診断」が「最終診断」となります。

そしてこの「病理診断」を専門に行なっている医師が「病理医」です。 病院に常勤病理医が存在していることは、その病院が良質の医療を提供している大きな証拠ともなります。 また病院の「医療の実態と質」をもっともよく知っている病院職員はその病院に勤務している「病理医」です。 医療関係者のなかには病院選択の条件として「常勤病理医が存在すること」を第一にあげている人もいます。

病理診断は診断する検体の違いによって以下のように大きく5つに分けられます。

1.生検組織診断

 胃、大腸や肺などの内視鏡検査の際に病変の一部が採取されることがありますが、この検査のことを「生検(せいけん)」といいます。採取された組織は顕微鏡によって観察が可能なように処理(加工)されてから病理医によって病変が悪性(がん)か良性か、などが診断されます。この診断のことを「生検組織診断」といいます。当然のことですが悪性と良性とでは治療方針がまったく違ってきます。

2.手術によって摘出された臓器や組織の診断

 外科手術によって摘出された病変臓器や組織は病理医が肉眼で観察した後に必要な部分を切り出し、顕微鏡標本が作製されます。顕微鏡観察によって病変の進行度、手術によって病変部が完全に切除されているか否か、追加治療が必要な病変か、がんの場合には「悪性度(タチの悪さ)」や転移の有無などが検索されます。病理医はこれらの観察結果をまとめて「病理診断報告書」として臨床医に提出します。

3.手術中の迅速病理診断

 術前に悪性か良性かなどの確定診断がついていない病変や「乳房温存術」などの手術で切除断端が問題となるような病変などについて、「手術の最中」に行われます。標本作製には特殊な装置とテクニックが必要であり、診断にはかなりの経験と知識が必要であるために迅速病理診断がちゃんと行える病院は常勤病理医が存在する病院などに限られています。検体が提出されてから15分~30分程度で診断結果が出ます。外科医はその診断結果によって手術方針(手術を中止するか、さらに拡大切除をするか、など)を決定します。

4.細胞診断

 主としてがんの診断に用いられます。病変部より細胞を採取してきて顕微鏡標本を作製し、がん細胞が存在するかなどを顕微鏡にて観察します。子宮がん検診や肺がん検診(喀痰検査)などでさかんに行われているので、ご存知のかたもいるでしょう。甲状腺がんや乳がんなどの早期発見と診断にも威力を発揮します。

5.病理解剖

 ご遺族の承諾のもとに、病死された患者さんの遺体を解剖させていただくのが「病理解剖」です。生前の診断や治療方針が正しかったのか、どのくらい病変が進行していたのか、死因は何か、などを検索します。現在の臨床医学は過去の病理解剖の積み重ねの上に成り立っている、といっても過言ではありません。また前述した①~④までの「生きている人間を対象にした病理診断」は実のところ「病理解剖学」を基盤として成り立っています。病理解剖は2~3時間で終了し、解剖の際になされる切開は着衣をつけるとわからなくなります。

以上が病理診断の概要です。
なお顕微鏡用病理標本作製は国家資格をもった病理担当の「臨床検査技師」が行います。
また細胞診断には「細胞検査士」の存在が必要不可欠です。最終的な病理診断は病理医によってなされますが、「病理診断の質」はかれら病理技師や細胞検査士の働き如何にかかっています。 病理診断の「正確さ」と「迅速性」の少なくとも50%以上はかれらの腕次第といってもよいでしょう。
質の高い病理検査すなわち質の高い医療をおこなっていく上で、優秀な病理技師や細胞検査士は欠かせない存在なのです。

「正しい病理診断は正しい治療の第一歩」です


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医師紹介

写真職 氏名専門医・認定医などの資格履歴
73.jpg診療部長(病理科)
(兼)科長
(兼)臨床検査部長

ふやま しげみ
布山 繁美
日本病理学会(病理専門研修指導医)
日本臨床細胞学会(細胞診専門医)
昭和51年
北海道大学卒
昭和59年
医学博士

 

診療実績

  ◇クリニカルインディケーターは、こちらをご覧ください。(←クリックしてください。)



 

診療ガイドライン

 ◇各種癌(腫瘍)取扱い規約
 ◇WHO腫瘍分類

 

施設認定

 ◇日本病理学会認定施設B
 ◇日本臨床細胞学会認定施設