公立置賜総合病院において発生した医療事故と再発防止について

 このたび、当院整形外科において手術部位を間違えて実施するという医療事故が発生しました。
 患者様及びご家族の皆様に多大な御心配と御迷惑をお掛けしましたことを、深くお詫び申し上げます。今後、再発防止に向け病院全体で安全対策を強化してまいります。

1.概要
 令和7年10月20日に左母指ばね指に対し腱鞘切開術を実施した際に、本来手術すべき母指ではなく、左中指に誤って手術を行う事案が発生しました。手術終了後、看護師が誤りに気付き、直ちに予定していた母指の手術を実施しました。
 調査の結果、当該診療科において、手術室で行われる医師と看護師による手術前の確認が適切に行われていなかったこと、手術部位を明示するマーキングが適切でなかったことが判明いたしました。

2.患者様への対応
 患者様及びご家族様には、すでに謝罪と経緯の説明を行っております。事故後は、当院にて経過観察及びリハビリテーション等の対応を継続しております。

3.再発防止に向けた今後の取り組み
 本事案を重大な医療安全上の問題として受け止め、再発防止に向けた対策を講じております。今後は、手術部位確認に関するマニュアルの徹底及び職員への再教育を実施し、医療安全体制 の一層の強化に努めてまいります。

置賜広域病院企業団 公立置賜総合病院
院 長  江 口 英 行