診療科・部門紹介
薬剤部
スタッフ・体制
薬局長 | 松田 隆史 |
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薬剤師 | 14名 |
事務補助 | 4名 |
部門の紹介

お薬のもらい方には、病院の外の保険調剤薬局よりもらう「院外処方箋」と、病院の中の薬局からもらう「院内処方箋」の2通りがあります。
現在、厚生労働省指導のもと全国的に「医薬分業」が進められておりますが、当院においてはほとんどが院外処方で、患者さんに御協力を頂いております。
院外処方箋で調剤薬局からお薬をもらう場合
処方箋使用期間・交付の日を含め4日以内に調剤薬局へ提出してください。
調剤薬局は、「保険薬局」であればどこでも調剤してもらえ、また、患者さんの好きな調剤薬局を自由に選ぶことが出来ます。
「かかりつけ薬局」を決めて頂くと下記のメリットがあります。
- 薬の重複、飲み合わせ、過去に副作用があった薬をチェックし副作用を未然に防止できる
- 院内での待ち時間が無くなる
- 薬の詳しい説明が受けられる
また、お薬コーナーのとなりに、ファックスコーナーがありますので、調剤薬局へ処方箋をファックスしていただくと、スムーズにお薬を受け取れます。
院内処方によりお薬をもらう場合
1階にありますお薬コーナーへ、会計より発行された「お薬引換券」をお出しいただくとお薬がもらえます。お薬コーナー手前の電光掲示板にご自分の番号が表示されてから、お薬をうけとりにおいで下さい。
また、お薬のしおり(説明書)を要望される場合は、診察の際に医師にお話し下さい。薬と一緒にしおりをお渡しいたします。
- 救命救急センター受診のかたでお薬が出る場合、院内処方となります。
直接救命センターから渡されますので、診察終了後は調剤が終わるまでお待ち下さい。
業務紹介
1F
医薬品情報室
医薬品情報の収集、それらの評価と院内への情報周知活動(DInews)や、薬剤管理指導業務に係わる情報提供を行っています。緊急安全情報や重要案件は、迅速に情報が得られるよう配慮しています。治験事務局あるいは薬事委員会事務局、地域保険調剤薬局とのコンセンサス(意見の一致)などを日々の業務としています。
また、オーダリングシステムの医薬品管理マスタ作成業務支援や各部門からの問い合わせに応じています。
薬剤受付
院内投薬患者への説明、保険調剤薬局からの疑義照会窓口として医師側との連絡調整役を果たしています。
重複投薬の有無、用法・用量、特に散薬の許容範囲チェックや散薬倍散の力価と秤量が両方印字されていることから、調剤過誤を防ぐうえで高い評価を得ています。


持参薬確認
患者様が使用している薬の情報を主治医へ提供することにより、重複投与などを予防し、入院中の安全な薬物療法を行うため、入院されている患者様の持参薬の確認を行っています。入院のとき 今、飲んでいる(使用している)お薬、お薬手帳、お薬説書を入院手続きが終わった後「薬剤部お薬コーナー」に持ってきていただき、確認しています。
- 持参薬:入院するまで患者様が使用していた薬(目薬、塗り薬なども含む)のことです。
- 現在は、薬の名前が違っても同じ成分の薬が多数あります。安全に薬を処方するために、正確な情報を提供することはとても重要なことです。

2F
調剤室
オーダデータが解析された後、調剤支援システムに送信されると同時に各調剤機器に自動的に取り込まれ、調剤業務が開始されます。大きく分けて、外来処方(院外処方を除く)と、入院処方の2つがあります。
外来院内処方オーダは、自動的にデータを受信すると同時に作業箋を出力します。救急救命センターからの処方もあり、24時間体制で調剤が行われています。
入院処方オーダは、曜日別に病棟毎オーダ出力時間を設定している「入院定期処方」と、医師が随時オーダー入力出来る「入院臨時処方」と、「入院麻薬処方」、「入院退院時処方」があります。
治験管理
製薬メーカーなどが、新しい薬を製造販売するための承認申請に必要な試験のことを治験といいます。治験なしでは新しい薬は生まれません。治験実施には煩雑な手続き書類の作成、事務処理、スケジュール管理、データ管理などが必要になります。当院ではSMO(治験実施施設支援機関)の協力を得ることにより、医師・看護師・事務局の負担の軽減を図っています。治験を通して最新の医薬品の動向を知り、治験を行うことで先進医療を実施している医療機関であることを内外にアピールしています。市販後調査の手続きも行い、新しい薬の承認、誕生、安全性・有効性の確認、という医療の向上・発展に貢献できるよう頑張っています。


製剤室
市販製品がないこと、疾病治療上必要な特殊加工を要する試薬や医薬品、なおかつ薬事委員会で承認された院内特殊製剤の調製を業務としています。高圧滅菌機や自動洗瓶機およびPH測定装置等々の機器類を駆使し、製剤の安全性、安定性に留意しながらの供給方法としています。

無菌製剤室
疾病治療上必要な製剤や注射薬の調製に、無菌的操作方法によって対応しています。室全体が無菌状態になるように設備され、中にクリーンベンチが設置されています。特殊患者の注射薬混注やTPN調製依頼に応じています。

薬品管理室
院内で使用される全ての医薬品をSPD部門と連携しながら管理し、供給等の業務を行っています。
患者毎にオーダーされた翌日分のデータを受診し、ラベル発行、病棟(外来)用及び薬剤部用注射箋発行を行います。
全自動注射薬払出し装置が稼動し、アンプル類は患者毎にトレーへピッキングされます。輸液などの未実装薬品は、注射箋と一緒に発行されたリストで人為的にピッキングします。集められた注射薬は、二重監査を経て個人別セットされ、病棟(外来)毎専用カート又は搬送容器に納められた後、各病棟(外来)へ搬送されます。
他は、病棟、外来の各部門別に設定配置した定数配置薬を基本としている。定数配置薬に無い薬品は、その都度臨時請求を受けて払い出し、対応しています。
手術室の各部屋の注射配置薬は、カート配置方式を採用しており、土、日、祝祭日を除き、毎日点検補充を行っています。毒薬、向精神薬及び血漿蛋白製剤等の管理対象医薬品は品目毎に毎日出入庫の管理点検を行っています。


薬剤業務室
スタッフ室と兼用の業務室では、薬剤管理指導支援システムを利用した記録入力などを行っています。
オーダリングシステム等と接続することにより、既に入力されているデータを最大限に利用して業務の効率化を目指しています。薬歴表、服薬指導記録など薬剤管理指導料算定に必要な帳票が出力できます。

業務紹介等
注射用抗がん剤の調製
当院のがん化学療法においては、院内で登録されたレジメンがオーダーされる。薬剤部では、患者毎の化学療法計画書を基に処方監査を行い、投与間隔、投与量等を確認し注射用抗がん剤を個人ごとにセットします。
入院は7階病棟の専用の調製室で、外来は化学療法センターで、無菌的かつ調製者の安全を確保するために、安全キャビネット内で抗がん剤の調製を行ってます。注射薬混注鑑査システムを導入し、安心安全ながん化学療法を提供できるよう業務を行っています。
外来においては、専任の薬剤師が薬歴管理を行い、また点滴中に患者さんのベッドサイドに赴き、体調の聞き取りや服薬指導等を行っています。


糖尿病教室
糖尿病教室は、医師、看護師、栄養士、臨床検査技師、理学療法士などそれぞれの職種が担当しておりますが、薬剤師担当の「薬の話」は、毎週水曜日午後2時から1時間程度で行っています。場所は5階病棟の食堂で、入院中の患者さまから外来の患者さまご家族の方まで聞いていただける内容となっております。質問に答えながら気軽な雰囲気でお話させていただいておりますので、どうぞご参加ください。

薬学6年制実務実習
当院は、薬学教育における6年制実務実習の認定施設です。
院外処方箋発行率
令和3年度実績
外来患者数 | 220,819人 |
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院内処方(外来) | 7,596枚 |
院外処方箋枚数(〃) | 100,114枚 |
院外処方箋発行率(〃) | 92.9% |
認定・専門薬剤師数状況(令和4年現在)
- 日本病院薬剤師会
病院薬学認定薬剤師 7名
感染制御専門薬剤師 1名
がん薬物療法認定薬剤師 1名 - 日本糖尿病療養指導士認定機構
日本糖尿病療養指導士(CDE) 3名 - 日本臨床栄養学会
NST専門療法士 2名 - 一般社団法人 薬学教育協議会
認定実務実習指導薬剤師 7名 - その他
介護支援専門員 1名
DMAT隊員 1名
山形県糖尿病療養指導士(CDE-Y) 1名
認定施設(令和4年現在)
- 日本病院薬剤師会がん薬物療法認定薬剤師研修事業研修施設
- 日本静脈経腸栄養学会NST専門療法士認定実地修練認定教育施設
- その他
薬剤学生実務実習受け入れ施設