当企業団(一部事務組合)は、山形県及び2市2町(長井市、南陽市、川西町、飯豊町)を構成団体として、「公立置賜総合病院」と3つの「サテライト医療施設」を設置運営しています。

平成29年4月から地方公営企業法を全部適用し、「置賜広域病院企業団」として新たなスタートを切って5周年を迎えました。

これまで策定してきた「病院改革プラン」のもと、高度急性期医療や救急医療を担う「総合病院」と、初期医療や回復期医療を担う「サテライト医療施設」が、それぞれの機能を分担しながら、密接に連携して医療提供を行ってきました。現在は新たな「病院経営強化プラン」の策定を進めながら、地域の医療機関や介護施設等との連携をより一層強化していくよう努めているところです。

「総合病院」は、置賜地域で唯一の救命救急センターを持ち、地域がん診療連携拠点病院、災害拠点病院などの役割を担うとともに、平成29年11月から7:1入院基本料を取得し、高度急性期病院としての機能を強化したほか、平成30年7月には、長井病院の精神科病床を総合病院に集約化することで、身体合併症患者への対応や精神科救急受入体制の整備を図っています。

「サテライト医療施設」では、令和元年6月に南陽病院の建替えが完了し、長井病院についても令和4年5月の開院を目指し、建替えを進めております。それぞれに在宅支援機能の強化を図り、地域包括ケア体制の中心施設としての機能が発揮できるよう努めております。

人材の確保・育成の面では、研修医をはじめ看護師やメディカルスタッフ等、多くの新規採用職員を迎えることができており、また、専門資格取得に向けた支援を強化するなど、今後も働く場として魅力ある職場になるよう努力していきたいと考えております。

また、臨床研修指定病院として、研修医の受入れのための「レジデントハウス」を整備し、平成31年4月から供用開始しております。

置賜地域の中核医療機関として、「将来にわたって質の高い医療を提供し、地域医療を守る」という使命を果たすため、職員一同力を合わせて取り組んで参りますので、よろしくお願いいたします。