公立置賜総合病院は、24時間対応の救命救急センターや最新の医療設備と技術を有する置賜2次医療圏の中核病院として、地域のニーズに応えるように病院の改革を行ってきました。

平成29年度に地方公営企業法を全部適用し、意思決定及び実行を迅速に行うことができるようになりました。それ以後は病棟再編、7:1看護体制への移行、その後の急性期一般入院基本料1の維持、精神科病床の統合、レジデントハウスの建設、サテライト医療施設の建て替えなど改革は現在も進行中です。

置賜広域病院企業団 医療監(兼)公立置賜総合病院院長 林雅弘
研修の様子

医療スタッフについても認定看護師の育成、看護師による特定診療行為、認定療法士や、専門技師の育成、各専門医・指導医資格の取得など人材の育成にも力を入れております。そのためか数年前から医療スタッフの募集をすると、ほぼ募集人材の応募が得られるようになってきています。また研修医も2年連続でフルマッチをし、スタッフの集まる病院としても地域に浸透してきています。今後も山形大学や山形県と協力し山形県に残る医療スタッフを増やすべく当院としても取り組んでいきます。

過疎化の進む置賜2次医療圏においては、当企業団常勤職員定数771名、非常勤職員を加えると1,000名を超える地域で最も大きな職場の1つとなっています。診療報酬改定、消費税増税など病院経営にとっては非常に難しい時代となっています。しかし将来にわたって再生可能となるように職員全員が経営意識を持って診療に当たっております。

置賜2次医療圏では人口減少が進み地域内の小規模病院では、病院機能維持が次第に困難となっていきます。当院としては置賜地域全体を対象に医療連携を図り、少しでも地域医療に貢献できるように取り組んでいまいりますので今後ともよろしくお願いします。

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